季節をたのしむ、暮らしをたのしむ

20年越しの百人一首

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百人一首の箱を見つけ出したこどもがそのうちの一枚を手に取り、たどたどしく読んでいるのが聞こえてきました。
「きみがため はるののにいでて わかなつむ
 わがころもでに ゆきはふりつつ」
百人一首の暗唱が高校時代の冬休みの課題でしたが、テストはいつも赤点。同じ詩を何度もノートに書かされたことを思い出します。
頭には何にも入っていないはずだったのに…。こどもと一緒に、ごく自然に詩を口ずさんでいる自分に驚きました。
そして、この詩の絵姿が目に浮かび、遠い昔に実在した若菜を摘む人をすぐ傍に感じたのです。詠われているのは何も特別なことではなく、ある人のある寒い春の日の出来事。でも、その人の想いや行いの静けさを美しいと感じます。
これまで素通りしていたことにふと心が止まり、それまで白黒だった物事に色がつき始める、という目の醒めるような感覚をこの頃よく味わいます。
わたしの中には、そのままでは宙ぶらりんで意味不明なデータがどうやらたくさんあるようです。その真意がこれからひとつひとつ明らかになるのだと思うと、わくわくします。

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