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名作を読む 〜 ないた赤おに 〜

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こどもへの読み聞かせのためにと選んだ

「ね、おはなしよんで」という本は、

なんだか懐かしいお母さんの匂いがするお話しがいくつも詰まっています。

初版発行は1962年。わたしはまだこの世に生まれておらず、母がまだミニスカートをはいていた頃。

浜田廣介作の「ないた赤おに」が大好きです。

こどもに読み聞かせるつもりが、自ら読み入ってしまい、毎回泣いてしまうのです。
なんと人間くさい、こころ優しい鬼たちなのだろう‥‥そして作者の使う言葉、文章の丁寧で美しいこと。

人間と仲良く暮らしたいと願う赤おには、戸口の前に立て札を立てます。

「ココロノ ヤサシイ オニノ ウチデス
 ドナタデモ オイデクダサイ
 オイシイ オカシガ ゴザイマス
 オチャモ ワカシテ ゴザイマス」

ところが、おにを怖がり怪しく思う人間たちは一向に訪ねてはきません。

落胆する赤おにを見かねた青おには、赤おにが人間から好かれるよう一芝居打ちます。
おかげで赤おには人間たちと行き交い楽しく暮らすのですが、ふと青おにを思い出し訪ねていくのです。

赤おには青おにの家の戸口に貼り出されてあった手紙を見つけ、青おにの心の内を悟ります。

そして、

「赤おには、だまって、それをよみました。二ども三どもよみました。
とに手をかけて、かおをおしつけ、しくしくと、なみだをながしてなきました」‥‥

赤おには何を思って泣いたのだろう‥‥そこを探っていくと、いたたまれなくなるのです。

「他者を思う」ことの美しさに胸を打たれます。

大人も読みたい、こども向けのお話しです。

>> ね、おはなしよんで



評価:
価格: ¥2,100
ショップ: 楽天ブックス
コメント:なんだか懐かしいお母さんの匂いがするお話しがいくつも詰まっています。


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